2006年7月11日火曜日

本の紹介②

 「両者の考えの長短をよく知り、その葛藤状態の中に自分を投げ入れ、悩みつつ決定してゆくところで個性は磨かれるのではなかろうか。葛藤を通じて下した決断によって『自分自身を知る』ことを続けることは、個性を磨き上げるために必要なことである。」

 河合隼雄 著 「こどもと学校」

 河合隼雄さんは、臨床心理学の専門家でカウンセラーの仕事をしておられます。そのカウンセリングでの体験を例にした分かりやすい文章は、今までの考えを改めさせるものになったり、今まで胸の中でもやもやしていたことが取れたなど、新しい発見が多くて楽しめます。目からウロコの体験談と出会える河合さんの本は、一読の価値があると思います。

 人が、いかに一様な価値観に染まっているかということ。
 いろいろな視点から物事を見て、一つの考えに縛られないこと。

 岩波新書のホームページはこちら→http://www.iwanami.co.jp/
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