2006年12月26日火曜日

手術前日(入院2日目)

 病院の朝は早い。朝6時に起床です。前日あまり寝ていなかったせいか、昨日はすぐに眠れて朝6時に目が覚めました。
 本日の予定は、午前中に眼の診察を受け、手術で麻酔をするので麻酔科に行って話を聞きます。そして夕方に手術の説明がありました。
 昨日の入院から私は、これ以上剥離が進行するのを防ぐために、病院内で遠くまで移動する時は車椅子を使うようになりました。眼以外は健康なのに・・・。改めて健康が大事なんだと感じました。

 眼の診察。
 「昨日と変わりないようです。麻酔科へ行きましょう。」

 麻酔科へ。
 2階の麻酔科へ車椅子を押してもらいながら行きました。2階は外来患者の待合室もあるのでたくさんの人がいました。昨日まで私はあそこにいたのに。明日何が起こるかは本当に分からないものです。
 話を聞く前に麻酔についてのパンフレットをもらいました。麻酔にもいろいろあるようで、局部麻酔、脊髄?麻酔などもあるみたいです。麻酔も完全なものではなく、アレルギーや個人の体質などの影響で、ごくまれに死者も出ると分かりました。麻酔科の先生から麻酔の仕方や、麻酔後の影響の話を聞きました。

 「家族の方でアレルギーの方はいませんか?」
 「はい、いません。」
 「他に何か質問はありますか?」
 「どれくらいの時間で意識がなくなるのですか?」
 「だいたい眠くなりますよと言ってから20秒くらいです。」
 「そんなに短いんですか!」

 これには驚きました。そんなにすぐに意識がなくなるなんて・・・。現代医療の進歩・・・。

 夕方の手術の説明までにかなり時間があったので、質問や手術の事、いろいろ考えていました。
 術後、テレビ、パソコン、活字はあまり見ないほうがいいのか。
 また何年か後に剥離することはあるのか。
 普通の生活をしていて網膜剥離になる人はどれくらいいるのか。
 術後の眼の見え方はどうなるのか。
 完治後はコンタクトとメガネどちらを使えばいいのか。

 手術の説明。専門的な治療なので何の知識もない私達が知って意味はあるのだろうか。自分の状況を知っておきたい。どのような事をこれからするのか知っておきたい。でも自分ではどうする事もできない。ほぼ先生に任せておけばいいのではないか。先生はどう思っているんだろう。患者に言ってもわからないような内容。でももし手術に失敗した場合、訴えられる事もある。その時にいろいろ問題になる。患者が知らなくてもいい知識。説明の難しい知識。患者のための医療。厄介な部分です。
 そして大事なのは術後の事ではなく、今の事。今考えるべき事。

 手術後は眼に水が入ってはいけないのでシャワー禁止令が、さらに翌日は手術なので本日の夕食以降は何も食べない、午前0時以降は水も飲んではいけないという絶食令が公布されました。なので明日は点滴をするそうです。私点滴ハジメテデス・・・。










写真123:全身麻酔・・・。










写真124:12月26日の朝食です。










写真125:12月26日の昼食です。










写真126:12月26日の夕食です。

 夜、なかなか寝付けませんでした。いろんな考えが頭をよぎりました。
 左眼が見えにくい。
 視野が狭い。
 このまま目が見えなくなったらどうしよう。
 光を感じない眼。
 真っ暗な世界。
 何でもっと早く病院に行かなかったんだろう。
 原因は何だ。
 手術の失敗。
 再手術。
 片目がない生活。
 何で・・・。

 入院3日目に続きます。

0 件のコメント: