2006年10月19日木曜日

プレゼンテーション

 ついに来ました、発表の時が・・・。事前の情報では、今回行った実験に関係している研究室の教授、助教授、助手の御三方の前で、学生が1人ずつ教授室に入って発表をするとか・・・。その情報を聞いた時、一気に不安感、絶望感が押し寄せてきました・・・。何でそんな修羅場を演出するんだ・・・。私達はただ実験をしただけなんです・・・。
 しかし、これは私達の初のプレゼンテーション体験という精神的負荷が創り上げた妄想で、実際のところは実験をした学生全員が教授室に入ってみんなの発表を聞くという形になりました。ふ~・・・。
 さて、発表会の始まりです。発表を行う順番なんですが、①学籍番号順、②じゃんけんで好きな番号順、という選択肢があり、②においてなんと私がじゃんけんで勝ち進み、1番に番号を決める権利を有しました。どうしよう・・・、迷いました・・・。そこで私は決断しました。

 私 「じゃあ1番で!」
 一同 「うおぉ~!!」

 迷った時は1番です。私の父親も「何でも1番がいい」と言っていました。鶏口牛後。自動車教習所での複数教習の時もずっと1番だったので、それも関係していたと思います。
 ところがふたを開けてみると・・・。プレゼンテーションの資料は予め助手の方のパソコンに入れており、そのパソコン内で並んでいる順番ということになりました・・・。私の決断はなんだったのか・・・。
 気を取り直して、私の順番は2番目です。緊張する・・・。はっ、始まった・・・。とりあえず最初は笑顔を作っておきました。笑顔は地球を救う・・・。うぅ・・・、上手く喋ることができない・・・。あっ、途中で詰まってしまった・・・。何を言えばいいんだ・・・。ここは省いて・・・。えぇと・・・。こんな風にして額に汗を滲ませながら、自分なりになんとか最後まで辿り着くことができました。
 先生方からの講評です。
 「実験手順を分かり易く示してみましょう。言葉で説明するだけではなかなか伝わらない部分もあります。」
 「実験結果の考察は興味深く聞いていました。実験結果と機械による測定結果を照らし合わせて考えればさらに何か分かるのでは・・・。」
 「資料の中で今回は行っていない実験方法と実際に行った実験との比較があったのですが、行っていない実験方法を試みた場合のあなたの予想、意見はありますか?」

 ・・・、参りました・・・。3番目の講評の域まで私は考えていませんでした・・・。やはり私はまだまだです。そして先生方は豊富な経験と深い考えをお持ちだ。
 他の学生のプレゼンテーションも拝見しました。何だこれは、みんなすごい・・・。資料が上手く整理されていて見やすい。そして図や起承転結の構成もしっかりしている・・・。みなさん本当にプレゼンテーション初心者ですか・・・?それに、何でみんなそんなに上手くしゃべれるんだ・・・。私は他の学生の良い所、そして各学生への先生方の講評を必死にメモしました。メモ魔です。全てを吸収し、それを自分の力にするんだ・・・!
 今回のプレゼンテーション、自己採点すると30点ぐらいでしょうか・・・。自分ではまあまあの出来だと思っていたのですが、実際に発表してみると他の学生とは雲泥の差がありました・・・。そして自分の考えを声に出すことの難しさも知りました。自分は高い位置にいると思い込んでいたようです。上には上がいる・・・。今回も実りの多い体験をすることができました。初めての経験は不安な気持ちでいっぱいになりますが、それを乗り越えたからこそ見えるもの、気付くことがあります。

0 件のコメント: